代表挨拶
下内 孝博(しもうち たかひろ)
株式会社NCC 会長

「お客様と共に発展する」を目指して
「よくその歳で起業しようと思いましたね」とよく言われます。
私がイオンプレーティング事業部門の責任者を務めていた頃、オーナーから本業の眼鏡フレーム製造との関係性が薄くなってきたので閉鎖しようと言われたのは突然のことでした。
眼鏡を取り巻く環境が厳しくなってきていたという実感はありましたが、事業草創期から進めていたイオンプレーティングの眼鏡以外の他業界への展開がうまくいき始めていた矢先のことで戸惑いました。
そもそもイオンプレーティングの多色展開は、前職の事業部門長時代に始め、通産省からの助成事業が原点となっています。当時イオンプレーティングは金色しかなかったのですが、眼鏡にはグレー、ブラウンなど多くの色が必要とされていたため、私たちは事業初年度に土日、年末年始無休で実験を繰り返し、やっとのことでカラー被膜の論文を書上げて開示したのです。こうした地道な努力の元に作り上げた技術を消滅させることは耐え難いものでした。
また、眼鏡以外の他業界への取組みの際は、「お客様のビジネスに貢献するために、どう付加価値を付ければよいか」をより一生懸命考えました。その取組みに共感していただいているお客様から「是非、事業を継続して欲しい」というお言葉をいただき、当社を創業することとなりました。
創業当初は、工場や設備導入の資金繰りも簡単ではなく、福井県の創業者支援制度や金融機関からの融資で何とかスタートを切ることができました。前職のイオンプレーティング事業部門で苦労を共にした仲間を誘い、始めた事業も、今では社内の技術者にイオンプレーティング加工を任せることができる状況にまで発展しました。
「お客様のビジネスに貢献する」という初心を忘れず、「お客様と共に発展する」をモットーに、当社の技術・事業に関心を寄せてくださるお客様と共に、これからも新しい夢を追っていきたいと思っております。
代表者略歴
1950年(昭和25年) | 京都府舞鶴市生まれ 小学時代は京都市で過ごす。中学時代は家族と別れただ一人母方の実家であった福井県織田町で祖母と暮らす。 |
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1969年(昭和44年) | 福井県武生高校卒業 |
1974年(昭和49年) | 福井大学工学部卒業 航空工学を目指したが希望叶わず化学の道へ進む。 |
1974年(昭和49年) | 大阪の電気化学系企業に研究スタッフとして入社、後に福井の事業所にて研究開発を担当。 電気絶縁材を研究していたので最初の仕事は上越新幹線の動力車トランス用高耐熱性絶縁版を作成することで、当時の国鉄工場へ通い詰めた。 |
1982年(昭和57年) | 福井県鯖江市の大手眼鏡企業へ転職、研究所創設に携わり所長に就任。 金属加工製品であった眼鏡に化学の要素を取り込んだカラーメタルを研究、その樹脂に関する研究を行う。 |
1988年(昭和63年) | チタンフレームの表面処理技術研究からイオンプレーティング事業を立上げその部門長に就任。 眼鏡対象のみの事業に限界を感じ、次第に他業界へのイオンプレーティング展開を図る。 |
2004年(平成16年) | 眼鏡以外の分野の加工比率が85%に達し、眼鏡メーカーが大型投資を続ける事業ではないとの判断から部門の閉鎖決定。 |
2005年(平成17年) | イオンプレーティング事業を継承する事業体としての当社を創業。 |
会社概要
社名 | 株式会社NCC |
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所在地 | 〒916-1105 福井県鯖江市吉谷町2-97 |
連絡先 | TEL 0778-52-9077㈹ FAX 0778-52-9078 |
事業内容 | イオンプレーティング受託加工 高級装飾樹脂受託加工 イオンプレーティング装置製造・販売 |
創業 | 2005年(平成17年)2月2日 |
資本金 | 1500万円 |
代表者 | 会長 下内 孝博 |
取引金融機関 | 福井信用金庫、福邦銀行、福井銀行 |

企業沿革
2005年(平成17年) 2月 | 株式会社NCC創業 |
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2014年(平成26年) 8月 | カーエンブレムの加工開始 |
2014年(平成26年)12月 | 工場増築 |
2015年(平成27年) 2月 | 国内最大級の大型イオンプレーティング装置導入 |